ソ連・ロシアの大罪と現在の中国の焦り

現在の中国の経済発展は、鄧小平氏が1992年1月から2月にかけて国内を視察し、

その結果、南巡講話が発表され、国有企業をの幾つかを株式会社化する方針に転じた事に始まる。

この政治政策の転身のきっかけとなったのはソ連の消滅、米ソの冷戦時代の終了である。

そして、中国共産党の目指している物が、いずれ遠くない内に瓦解する可能性が出て来ているため

現在中国共産党は、焦りを感じ、悪足掻きをし始めていると思える。

一党独裁がどのような結果になるのかは、今のロシアを見るとおおよその見当がつく。


まず、冷戦終了とソ連崩壊の背景は、ソビエト連邦共産党の一党独裁が60年以上続き、

政治硬直と経済衰退という状況に陥った事が発端となる。

ソ連の成立から崩壊までを知らねば、この政治硬直と経済衰退の構造は理由は判り難い一面があると思う。


第一次世界大戦でユーラシアに齎した帝国主義の一部崩壊に伴い

ロシア帝国は自力で経済を構築しなければいけない時代に突入し

政治と経済は混乱し、ロマノフ王朝のニコライ2世の求心力が失われ

ロシア社会民主労働党に居たウラジミール・レーニンとレフ・トロツキー、ヨシフ・スターリンの3人らが

ボルシェヴィキをという名の極左組織を作り出し、街頭演説などを経て国民からの支持を集めた結果

武装蜂起という顛末に至り、十月革命が勃発し政権を奪取し、ロマノフ王朝の王族は全員軟禁され

ロシア社会主義連邦ソビエト共和国が出来上がった。

早い話が、第一次世界大戦は等しく世論に社会不安を抱かせ、

その打開策が社会の安定を謳った共産主義だったわけであり、何も知らぬロシア人たちは罠に嵌ったのである。

その後、1918年7月にロマノフ王朝の王族はすべてがチェーカーたちによって暗殺される事となる。

1919年にはボルシェヴィキは共産党と改め政党となった。

さらに、周辺国は自分たちの物だと言い始め圧力をかけ従属させる形でソビエト連邦加盟国にされていく


その後、マルクス・レーニン主義は、スターリンによって提唱された改革政策だが

民主主義、資本主義国から見れば、何か改革したの?と問わざる得ないほど

ただ国民を奴隷のようにこき使うだけで、成長も何もない平坦な政策に過ぎないと言わざる得ない。

改革とは何か?という前提で考えれば、共産主義や社会主義は、

本質的な意味での改革は何一つ行っていないし

国家としての成長という本質的な意味での改革はまったく存在せずに、

むしろ国民から詐取するための基本構造を作り上げただけに過ぎない。

事実、スターリンは国政を執り行う党大会は1度しか行わず、中央委員会の審議もわずかな回数だけで

全ての決定はスターリン自身が行っていて、誰の意見も取り入れられる事が無かった。


典型例が、教条主義に徹したプロレタリア独裁というスタイルであり、

原則的にはマルクス・レーニン主義や共産主義ではなく、

スターリンの好き嫌いという個人的観点による判断だけであり

その反対者たちは、チェーカーたちの手によってただ無残に虐殺され続けた。

チェーカーとは人民委員会直属の秘密警察であり、悪名高いGPUやKGBの前身にあたる。

さらに閉鎖的な思想はソ連連邦加盟国が反旗を翻すのではと勝手に思い込み恐れ、

加盟国の国民をホロドモールと呼ばれる人工的な大飢饉を発生させ餓死させ粛清を行った。

ウクライナ、カザフスタンをはじめとする多くの地域で強制移住という名目で農地、家畜を奪い

さらに食料さえも奪い、餓死させるという悪質な政策を行ったのである。

政治思想、社会思想の固着を優先し、反対者、反革命派を抹殺する事で、恐怖を生み出し

世論を支配しようとする独裁は、ただの恐怖政治に過ぎなかった。

明確に公にはされていないが、各地の記録などを合わせていくと、

累計でおよそ3000万人以上が大粛清の下で虐殺あるいは餓死している事になるらしい。

子供も含めた一家丸ごと虐殺の例も多かった。

このような社会背景があれば、当然何もかもが硬直していくのは当然であるし、

成長など全く縁のない世界であり、国民を奴隷とし一部の権力者だけが安泰な世界の構築に過ぎない。

これまでに世界各国の20か国以上が、このソ連・ロシアが行ったホロドモールをはじめとする

ホロコーストを犯罪である事を認定し、その責任をロシアに対し言及し続けるという結果を出している。


これらの政治的横暴が人の命や資産を奪う事は当たり前という風潮を生み出したため、

ロシア人は傲慢さを剥き出しにし、ソ連連邦加盟国内ではロシア人による略奪や強奪、強姦など

当たり前のように横行していたが、しかしそれらの犯罪者が裁かれる事が無かった。

スターリンを信奉していれば、いかなる凶悪犯罪でも犯罪者と扱われない空気を作り出していたため

犯罪天国のような国家になっていった。


また、ソ連国外でも犯罪者を増やす結果となっていく背景がある。

ソ連時代、軍国主義化を推し進める中、国営として軍事産業に傾倒していき、

武器の開発や量産を繰り返す事で、軍事力強化を行ってきたが、武器は生産した時点で即在庫となる。

その武器を使わねば、お金にならないと判断した一面があり

第二次大戦の終戦宣言とも言えるポツダム宣言をソ連は無視し、朝鮮半島へ侵略開始し朝鮮戦争を引き起こした。

ベトナム戦争では水面下で武器弾薬の供給を行った、この時代にベトナムに送った武器は

第二次世界大戦で残った武器の在庫処分のためらしい。

次に1968年のチェコスロバキアのプラハの春の時に、勝手に軍事介入した事で世界中から非難される。

さすがにまずいと思ったのか、この後ソ連はアメリカと表向き協調するかのような姿勢を見せ始め

デタントと呼ばれる戦略核兵器の削減交渉を行う。

しかし、1979年にアメリカがアフガニスタンと接触し国交関係を構築しようとしている、という理由だけで

ソ連はアフガニスタンに侵攻した。

この侵略行為は、また世界中からバッシングされ、

翌年のモスクワオリンピックはボイコットする国が続出する事となり、

前述のデタントは破棄される事となった。

約束を守らないソ連、傲慢なソ連、犯罪国家ソ連、戦争を経済政策の柱にしてしまっているソ連

という事実が世界に定着していき、反米を掲げている国だけとの関わりになり

それ以外の国々との外交政策は全て拒否されるようになり、

世界から常に否定され続け政治的にも何も出来ない状況に陥っていく羽目となった。

ただ、陰謀や謀略は得意らしく、ソ連は中東と北アフリカ諸国と水面下で密約を交わし、

同盟国のような関係を構築していく事となる。

しかし、先進国、経済大国と比較すれば、共産主義圏の経済は尽く水準が低く財政的には苦しくなる。

それだけに国内産業を停止させるわけにも行かず軍事産業だけは止められなかった。

かと言って作ればただの在庫になるため、苦肉の策として1970年頃から、

中東のオイルマネーを狙って、武器弾薬を密輸出し始めた。

ソ連にとってみれば、武器弾薬が供給され続ければそこで戦争が発生する、その戦争に便乗すれば

国家財政を賄えるという発想だった。

一部の個人や組織が武器の密輸出をするのとは分けが違い、国家が率先して行っているため

短期間に大量の武器弾薬が中東や北アフリカに流れる事となり、

溢れ返った武器は一般でも入手しやすい環境を生み出し、その結果、武装組織が乱立するようになった。

現在のISなどを生み出すきっかけを作ったのはソ連である。

しかし、供給量にも限界があり、売れば売るほど安値で買い叩かれる羽目になり、

ソ連にとっての虎の子である軍事産業も次第に閉塞傾向になっていき、再び財政難になり始めた。


これらの世界の流れに反した横暴な戦争ありきの政治政策が、財政的な危機へと導き

内政政策さえも出来ないほどの政治硬直へと繋がるわけである。

共産党という教条主義による横暴な思想の縛りがきつ過ぎるため発生した問題であり

軍国化にも軍事産業にも限界がある事を明確に示し、同時に国内経済にもダメージを与える形となり、

国家破綻の一歩手前まで足を運んだわけである。

その様子は1980年以降から他国からでさえも露骨に見えるほど如実に表れ、

共産主義、社会主義の限界とも言われた。

そのため、ソ連はそれまでにあったマルクス・レーニン主義を遂行しようとする教条主義を

修正社会主義に切り替えペレストロイカという改革を行わざる得なくなったのが実情である。

またさらに、それまでの間、一切の情報を公開しなかった政治体質を改善するためにグラスノスチを行った。

ペレストロイカによってソ連崩壊は、ソ連建国以来に飲み込まれていった周辺諸国の解放に繋がり

民主化した国も多い。


そして、現在、ウラジミール・プーチンが表面的には見せていないが、かなりの教条主義者であり

暗殺も指揮している。

ニュースにもなったほどで、政治関係者が数名、露骨に暗殺されているのが実情である。

更に言えば、2014年のウクライナにクーデターを唆し、

ロシア人が多いからという理由付けを行いソチオリンピック直後のウクライナへの軍事介入をしたが

クリミア欲しさに介入しただけである。

それは露骨なほどの行動であり、親露派と呼ばれるゲリラ部隊を裏で操り、武器弾薬を供給し、

対ウクライナ戦線を構築し、その後ドネツクには独立宣言を行わせ、

原則的にはかつてのソ連時代と同じで傀儡衛星国家の樹立が目的である。

もっと言えばマレーシアの民間機撃墜事件が無ければ、おそれらくクリミアまでの陸路を手に入れるために

南西へと勢力を拡大して行った事だろう。


ISで混迷しているシリアのアサド政権を守るために、軍事行動を起こしシリアに駐留しているが

対ISの為ではなく、ISが出現する前から存在していた、反アサド政権派勢力を駆逐するためであり

ISに対しては公然と武器弾薬を売るためのルートを作り上げたと言える。

グローバル化した世界でいろいろ見え過ぎるから、まったくの丸見えではまずいので歩は遅いが

プーチンが行っている政策方針は、まさにソ連時代のスターリンとほぼ同じである。

ちなみにアサドも共産主義の独裁であり、シリアは事実上、国家としては破綻している。


これらの歴史事実が有るように中国にも同様に共産主義の限界が訪れる事となる。

それらは世界がそれを認めないという厳然たる姿勢が関係してくる。

戦争ありきの世界ではなく、戦争のない世界を目指している国際社会の場で

侵略行為に等しい行為を重ねていれば、それは必然的な回答を得ざる得ない。

ここ最近の、世界の民間レベルで見る風潮は、中国経済ありきというイメージを持っているが

世論レベルで見ると、中国の方針は既に否定されている。

今後、この否定論が政治の場に引き上げられるのは時間の問題であり

中国が悪足掻きを止めない限り、いずれ経済制裁が発動し、中国の発言権は奪われる事になるだろう。

そのタイミングはおそらく、国連事務総長が変わる時期で2016年12月31日の事である。

現国連事務総長は、お飾り事務総長であり、ほぼ中国の言いなりであり、

国連組織そのものが根本的に機能していないのが実情であるため、国際世論からの不信を買っている。

この実情は国連が強く意識せざる得ない処まで来ているので、

次期国連事務総長がお飾りではなく、厳格な姿勢で挑む事が望まれているため

人選は極めてシビアな方向性を示している。

見方を変えれば、その事務総長の切り替わり、国連の姿勢が厳しくなれば

中国にとっては不利な材料になりかねないわけである。

そのため、事務総長の切り替わるタイミングの前に、南シナ海と東シナ海の問題を解決しておかねば

中国にとって大きな損失になるだろうと考え、悪足掻きをしている可能性が高い。

2016年になってから、中国の活動が急激に加速化し始めているのも、

国連改革が始まってからでは手遅れになると踏んだと思われる。

そして国連事務総長次第では、中国ばかりの問題ではなくなり

世界中が一概に問題としている内容を早期解決させておく必要が出てくる。

2017年に厳しい事務総長が登場し、あれこれ突き回され、内政干渉されたら溜まったもんではない

という国が多いだろう。


今年、2016年は、そういう意味でも大きな分岐点に立っている事がよく判る。

今後、ロシアと中国の動向は十分な注意が必要であり、

下手をすれば、第三次世界大戦の引き金を引く事になるであろう。


正直、私も、このタイミングを一昨日まで見落としていた。

中国が急に動きを速めた理由を思考するのに少々手間取った感が否めない。



さて最後に話は変わるが日本には日本共産党というのが存在する

歴史上に於ける共産主義、社会主義がこのような残忍極まりない行為を行ってきた事を判っているのだろうか?

それとも同じ歴史を日本共産党も繰り返し、意に添わぬものは虐殺したいのだろうか?

いや、ほっとけば虐殺するのだろう。

少なくとも共産党を支持している人たちは、同胞さえも残忍に虐殺したいのだろうと思う。

共産主義が生み出せるものは何もない、ただ奪うだけ、減らすだけ、失うだけであり

何の生産性もない、未来が存在しない、人々に恐怖を与えるだけの存在でしかないわけである。

共産主義と社会主義は例外的にキューバのような安定した一面もあるが

しかし、歴史上に存在するその99%が戦争礼賛主義、文明崩壊破壊主義である事が言える。


追記(余談)
一つ思い出しました。
昔、調べた事があるのですが、1950年中頃から1970年代まで日本の各地で「歌声喫茶」と言うのがありました。
(実際は今でも何店舗か存在しているようです。)
全盛期は1960年代半ばであり、当時はかなり流行っていたようなのですが、
この「歌声喫茶」と言うのは、学生や労働者などが集まり、一つの歌を一緒に歌う、というスタイルの喫茶店でした。
一緒に歌う、合唱するという行為そのものはどこの国でも存在するのですが、
しかし、「歌声喫茶」で歌われていた歌の種類が特殊であり問題でした。
その歌の種類は「革命歌」「労働歌」「反戦歌」「ロシア民謡」が殆どであり、
と、もう、この種類を見ただけで、ある推測が出来る人は何を意味しているか判ると思いますが
当時「歌声喫茶」に何も知らずに入った人は、なぜこのような歌が歌われているのか、ひじょうに謎だったそうです。
その後、この「歌声喫茶」は明らかに社会主義、共産主義に同調する人たちが集まるようになり
同時期に発生した60年代、70年代の安保闘争に関わった人たちの集合場所にもなっていたそうです。
やがて「うたごえ運動」と言うものにも発展していきました。
いわゆる現在の左翼思想の人たちを増やす場所になっていたわけです。
見ず知らずの人たちが、同じ歌を一緒に歌う行為は連帯感を生み一種のマインドコントロール同様の効果があり
何も知らない人たちは、その状況、環境に酔い同調していくようになったわけです。
当時は、左翼人口を増やすためにハニートラップまで仕掛けまくっていたそうです。
現在、年齢が75歳前後の人で、左翼的な思想を持っている人たちは、主にこういう環境で洗脳され
一般的に〇〇派と呼ばれる、新左翼が登場するきっかけを与えました。
特に思考が浅く、視野が狭く、短絡的な集団心理を用いた社会運動なので、あまり物事を考えてない人たちが
あっさりと洗脳され、左翼化していきました。
その思想を持った人たちが成長期の子孫にも同様の洗脳を行い刷り込んでいったため
現在の学者の会、ママの会、SEALDsなどを物を生み出したわけです。

そして、洗脳されなかった人はどのようなタイプの人たちだったのか?というと、
最初は右翼かな?と思いましたが、右翼も左翼も関係なく
本当の意味で政治や経済、そして戦争を避けるために必要な事を真剣に学び考えていた人や
変なものに関わり合いたくないと思った人たちだそうです。

昔と違い、今はネットワーク上で、その洗脳行為を行おうとしている人たちがいます。
右翼や左翼という思想に感化されないためには、学べる環境が無い場合は、関わらないように心掛ける事
学べる環境があるなら、何が必要なのかを多角的学ぶ事で、洗脳される事はないでしょう。

追記
芸能関係にはさっぱりだったので見落としていたんですが、
2016年6月23日のFUJI ROCK FESTIVAL '16にSEALDsが出ていたそうです。
関連性として言えば、かつての「歌声喫茶」今の「FUJI ROCK FESTIVAL」という共通点であり
音楽を通して左翼活動って事ですね。
この事に対し、世論の中にはそのフェスティバルを「そもそも政治フェス」だと言った人も居るようです。
事実、今日(8月15日)SEALDsは解散したのですが、解散と同時に動画を提供しています。
その動画で使用しているのも音楽をベースとした物です。ヒップホップでしたけどね。

「反戦」を訴えたいのは判ります。
安保法案を賛成していた人達だって戦争が良いなんて誰も一言も言っていませんし、戦争を否定しています。
ですが、安保法案を反対したのは大きな過ちです。
安保法案が、日本の為だけにあるわけじゃない、という事実を知らなさ過ぎる。無学で無知過ぎる。
安保法案を反対する事は、戦争を引き寄せてしまう結果になると言う事を学ぶべきです。
思考レベルが狭かったり浅すぎると、この重大な問題には気が付けないんです。
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by zner | 2016-08-10 15:59 | 政治 | Comments(0)  

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